Papir
輝きゆれるペーパーアート パピル
輝きゆれるペーパーアート パピル
Papir(パピル)は、ハンドメイドのペーパーアートです。クリップにつけて髪や帽子を華やかに彩ったり、リビングの窓辺の風に揺らいだり、いろいろな楽しみ方をしていただいてます。
素材は紙、木、竹、食品ベースの糊を中心に、できるだけ石油製品を使わずに作りました。
Papir(パピル)はデンマーク語で「紙」を意味する言葉。語感の楽しさと美しさにも肖って、ペーパーアートの名前にしました。面白いことに、一部の沖縄地方の言葉では「パピル」は蝶のことを表します。
中山天藍 (TENRAN Nakayama)
横浜市金沢区在住です。
金沢文庫芸術祭には第6回より欠かさず出展しています。第22回までは「篆刻・石のハンコワークショップ」でアートラリーに参加していました。同祭のアートラリー休止に伴い、2023年より新しい試みのペーパーアートPapir(パピル)にて出展を始めました。
ところで、「天藍」と言う名前は上記の篆刻(てんこくと読みます。書道の作品などに捺してある四角いハンコ、アレです)の雅号。現在も時々お教室(ワークショップ)を開いています。もちろん今年も恒例の秋の篆刻・石のハンコワークショップを行います。
日程はまだ確定していませんが、2024年11月1,2,3日の予定です。
青田さんの木製飛行機のこと
ご記憶の方もいらっしゃると思いますが、かつて金沢文庫芸術祭のブースには、いつも手作りの木製飛行機のお店がありました。素朴で可愛らしく、よく回るプロペラの飛行機は、ただそこに在るだけで楽しい気持ちにしてくれる、大人にも子どもにも大人気の愛される存在でした。作者の青田さんが亡くなって約10年になります。しかし、私にとって芸術祭の原点にも通じる木製飛行機は、ずっと色褪せることなく憧れでありアイコンであり続けてきました。
Papirの蝶たちは、芸術祭の会場で、風にゆらぎ、陽光に煌めいて、見る人が少しだけ楽しい気持ちになってくれたら良いなという想いから生まれました。海の公園を吹く風にひらりと羽を揺らしてくれたら、空の上で青田さんも喜んで下さるんじゃないかと思っています。
LESS PLASTIC ? NO PLASTIC !
脱炭素社会、SDG's、環境にやさしい商品・・。いつも身近にあるこれらの言葉。
では、身近なスーパーやコンビニに行って、並んでいる商品を改めて見渡してみてください。その多くがプラスチックの包装に包まれています。プラスチックの袋の中には、またプラスチックのトレー。お店の駐車場にはたくさんのクルマ。言葉だけの脱炭素が溢れる現実に、忸怩たる思いが募ります。
ならば、せめて生活の必需品ではないアート作品くらい、一切プラスチックを含まないものを作ろうじゃないか。そう考えました。紙、木や竹をメインの材料にしよう。組み立てに必要な接着剤は、市販の合成接着剤や化学糊など使わず手作りしよう。手間やコストが増えても、最低限、自分自身が納得できる材料で作品を作り、生産しよう。そこを条件に制作と開発をスタートしました。
こうしてできた作品たちは、材料にプラスチックを含んでいません。接着剤は食品ベースのものを台所でハンドメイド。補強剤には別のものを手作り。蝶の構造色をモデルに探した色材は、便利な石油系のアクリル絵の具(最近はイリディッセント
系のものが色々発売されています)は使わず、マイカパウダーを独自の手法で使用しています。
色材には化粧品グレードの合成マイカを使用しています。天然マイカではありません。合成マイカを使う理由は、鉄などの不純物が大幅に少なく、現在の知見では安全性が高いこと、天然マイカの採掘において児童労働搾取のリスクが払拭できないことの2点です。私が使うのはごく微量ですが、この選択をしました。ご興味のある方は以下をご覧ください。
合成フルオロフロゴパイトの基本情報・配合目的・安全性
ラッシュが天然マイカの使用をやめた理由
この先、たとえば手漉きの和紙を使ったり、色材をより自然なものにしたり、出来る事ややりたい事はまだまだありますが、今この作品たちが今の私の到達点です。
2024年8月追記:縁あって一部部材に奈良県吉野産の桧の端材の使用を開始しました。
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材料のこと
・接着や補強の材料にはゼラチンを使用しています。アレルギーのある方はご注意ください。
・内蔵している磁石には金属が含まれています。磁石が肌に直接触れる構造にはなっていませんが、金属アレルギーの方はご注意ください。
・肌に直に触れた状態での使用は想定しておりません。身につける際は、お洋服などの上でのご使用をお願いいたします。万一、肌に異常が出た際は使用を中止し、医師の診察を受けてください。
・材料の特性により、湿度や気温の変化で、反ったり伸びたり柔らかくなったり硬くなったりします。紫外線や風などでも劣化します。殊に直射日光や極度の乾燥は、短時間での劣化を招きます。湿気を帯びると接着が剥がれ易くなることもあります。
磁石にご注意を
・Papir(パピル)および関連部品には、とても強い磁石を使用しています。分解、解体などはしないで下さい。破損した場合は使用を中止し、磁石に気をつけて適切に処理、廃棄してください。
・心臓ペースメーカー等の体内植込型医療用電子機器を装着している方は使用しないで下さい。 また、装着している方には近づけないで下さい。
・誤飲事故には十分ご注意ください。生命に関わる事故につながる可能性があります。
・その他、強力な磁力による怪我、電子機器や磁気データの破損など、磁気による障害にご注意ください。
・未成年の方のご使用は、必ず保護者の監督の元に行ってください。
どうか優しく
・Papir(パピル)はとても繊細です。どうか優しく取り扱ってください。また、水や湿気に弱いため、乾燥した場所でご使用ください。
・お取扱いの際は、できるだけ胴体の部分をお持ちください。羽を持って脱着や移動を行うと、羽が外れてしまうことがあります。もしも羽が外れてしまった時は、糊や紙用の接着剤などで接着することができます。